・始めに:
メバリング用にジグヘッドを自作して見た。単純に市販のジグフックと割ビシを組み合わせたに過ぎず自作と言うほどではないが・・多少なり手を加えた
JHで釣れたら楽しいかな~との思いで作ってみた。ネット検索で調べた結果殆んどがガン玉仕様である。
今回は人気のJAZZ尺ヘッドD/Rタイプ(2g)に近い「もどき」を目指して見たい。はたして如何なることか?・・
補足:最後の方にハンダで作るJHを紹介しているが、実釣の結果これが一番ベストの様な気がする。
ハンダ比重が軽いため容積的には大きく、適当な作り方なので重さは0.9~1.3gとバラついている。
しかしその分沈下スピードは遅くなりリトリーブスピードも遅くできる。此の事が幸いにも釣果UPにつながっているのか?
タングステンJHと目的は真逆であるが、意外にも釣果は良い。さらにJH重さについてはそれ程気にせず(0.3g程度の重さの違いなんて風の影響下では解らない)
軽/中重の認識程度で十分である。

・工具準備
*工具一覧:ラジオペンチ.ヤスリ.ハンダゴテ.クリップ付スタンド,カッター(瞬間接着剤よりハンダ付の方が修正(バランス,フック角度等)可能である。)
* 購入品:割ビシ(1号/特大)
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* 購入品:ジグフック5350#6
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*製作:
お気に入りのJAZZ尺ヘッド D/R type(JAZZ製)である。JAZZ尺ヘッド形状もどきを製作する為に、割ビシ1号/特大割ビシをカットする図である。
**製作工程1:
割ビシをカッターナイフで切断する。切断後好みの形状にヤスリ仕上げした割ビシをラジペンで挟み、ジグフックを好みの角度に固定する。(仮固定)
 
*製作工程2 その1:
クリップ付スタンドに仮固定したジグヘッドをクリップにて挟みハンダ付けする。ジグフックはハンダ付けされないが固定はできる。ジグフックをハンダ付したければ、
ジグフックの被膜?を剥がすこと。そこまで必要は無いと思うが・・・R typeの製作は簡単であり、割ビシ1号をセンターカットすれば良い。(2個取)
 
*製作工程2 その2:
ゆる~い D type と D type である。ほとんどが夜釣りになる為、ゆる~い ダート?とリトリーブ兼用に使えるfuzzyなジグヘッドを作った。
重さは1.8g前後である。意外と気に入っているので暫くはメインになりそうである。
 
*バランス確認:
何れの写真も、JAZZ尺ヘッド2gと比較したものである。左図が1号割ビシ/右図が特大割ビシで製作したJHである。
JAZZ尺ヘッド2gのシャンク部は水平であるが、ワームを取り付けた水中状態を水平に保つためには、多少上向きがベストの様な気がする。
 
*JHバランス水中確認:
左図が1号割ビシ/特大割ビシで製作した D typeで、 右図が1号割ビシをセンターカットした R typeである。
 
・JHの重さ確認その1(デジタル台はかり):
1g単位のハカリなので、5個平均の重さを計って見た。特大割ビシ製作品 9g÷5個=1.8g 割ビシ1号製作品 11÷5個=2.2
 
*JHの重さ確認その2-1(自作天秤はかり):
1000円程度のデジタル台はかりは、0.5~2.5g程度の範囲で0.1g単位が本当に測れるのか? 余り信用していない。
測定する頻度もそれ程高くはないので原始的なハカリを自作してみた。初期のJH自作に於いて、それ程重さは重要視していないが、
アバウトに重さがわかれば作り方の参考になるのではないかとの思いで製作してみた。(作り方も簡単で、手持ちのアルミ棒Φ4を流用)
 
*JHの重さ確認その2-2:
実際に測定してみた。2g前後の自作JHが欲しかったので、左側基準gにはJAZZ尺ヘッド2gをぶら下げた。右側には自作JHをぶら下げて、
バランスがとれた測定距離を計測。その結果が右図である。基準gが正確であれば下手なデジタル台はかりよりも、
直接的な測定になる分正確さはこちらが上である。
 
*取りあえず作ってみたが・・・:
実釣確認していないが多分普通に釣れると思う。メーカーがアピールするほど神経質になる必要はなく、バランスが保たれていれば、必ず結果を伴うはずである。
JAZZ尺ヘッド2g形状に製作したければ、割ビシ1号がベストか? 特大割ビシではバランス的な面で、加工(削る)できない
-----今後はNGとする。メバリングは割ビシ1号があれば事足りる。さてさて、”実釣の楽しみが一つ増えた事が喜びである”--おしまい
*JH自作番外編(1.2g以下ならお勧め):
磯では1.5g以上のJHと、AMBERCORDのエステルライン0.6号(3.3lb)でリグを組むが、
比較的波も穏やかな漁港(湾内)のメバリングでは、1.2g程度のJHとエステルライン0.4号(2.2lb)の組み合わせで如何か?との思いで、
左図の様に0.3mmのアルミ板を曲げた物にハンダを垂らして埋め込んだ後、フックを手で(熱くは無い)適当な位置に固定してJHを製作して見た。
(ただ単純に割ビシを買いに行くのが面倒なだけ)。右図は不細工(不揃い)な作りのJH(1.2g前後)。
”こんなんで釣れるんか?「釣れるんです!」”
但し、鉛と比べ比重が1.5倍違う為大きさもそれに比例する。硬度はハンダの方がはるかに固く変形しないし、
割ビシよりもフックが確実に固定され造り勝手は良い。エステルライン2.2lbでも、比較的根がきつくない漁港では、磯の様にごり巻きする必要もないので、
メバルが大きければ落ち着く迄待ってから抜きあげれば良い。(26cmのメバルは確認済)
 
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