・始めに: ベイトリールは使用する際の注意事項が多かったりと、慣れていない人には取っつきにくいと言われているが、 初めは誰しもが経験する。スピニングとの大きな違いはブレーキシステムである。スプール自体が回転することでラインを放出するため、 その回転を制御しなければバックラッシュが起きてしまう。これが一番ベイトリールを扱う上で扱い悪い条件になっている。 ・取り合えず 準備:
・自作ロングハンドル:
釣り対象がタコの為、ハンドル長を10mmUpの55mmとした。
(アルミ3mm厚)ついでに木材からの切り出した大き目のノブも取り付けてみた。グローブをした状態で手に触るギリギリのハンドル長だが、
多分おそらく問題ないかと-----実釣の結果、当然ながら巻きトルクは改善(軽く)され巻き心地は良くなった。しかしノブは大きすぎ現行品と交換。
右写真下の赤い樹脂は、家に転がっていたクリップで、ラインストッパーとして流用している。ノブ軸の材料は、アルミスペーサーと
MAC8のスルーホールタップ(TH-1.6-5.0-M2.6-B 手持品)である。購入すれば100個単位となるので、外径Φ5mm 内径Φ4mmの
アルミパイプをカットする方がベストである。その場合は、アルミスペーサー ARL-2028E(L=28)をチョイスすること。・・・
外径Φ5mmは、ベアリングインナー部を固定する為である。アルミスペーサーは、M2.6で切り直しが必要であるが、アルミパイプの外径Φ4mm 肉厚(内径Φ2)が
ホームセンターで入手できるのであれば、そのままM2.6のタップ切が可能で価格も安い。(但し、ホームセンターで探したが、ほとんど置いて無い。)
尚、座金(t=0.2)は組み込まないこと。
・ベイトリールの持ち運び(保護目的):
100均で購入した要らなくなった手袋の片割れ---指の部分を切り落とし、クリップを手袋に紐で取り付けている。
ラインをクリップしたのち収納できるので、結構重宝している。 ・やらなければよかった改造(ベアリング追加):
・余り意味を感じない改造:
ネットで紹介されていたのは、
「パーツリストの34番 ドライブギア軸ブッシュ」を「DDL-950ZZ」
に交換する方法である。ブルーのプラスチックがすなわち「ドライブギア軸ブッシュ」である。
分解するには、メーカーのパーツ図は解りにくくかなり苦労する。(素人のイラストデザイナーが書いたのかな~・・・)分解している過程で気が付いた。
”これってキャスト時のスプール回転に関係ないじゃん”
がすでに遅し、ここまできたら無理やり意味のない作業を進めるしかない。
「ノブ」のベアリング交換と同じように、巻き心地を期待できない作業である。構造上海水の侵入を防ぐのが難しい箇所なので、 樹脂ブッシュを交換しない方が
「ベスト」かもしれない。余り意味ない作業を2時間も費やしてしまったが・・・救いは、「メンテナンス」とオイル注油ぐらいかな~残念! ・スプール回転に影響するベアリング交換: ベアリング交換その1~その3迄の交換作業は非常に簡単であり、30分程度で交換できる。 ボールベアリングは、「DDR-1030ZZ」3個である。(パーツリストには2個しか記載されていない)「パーツリストの19番 ロ-ラ-クラッチベアリング」 を入れると計4個のベアリングが組み込まれている。もっともソルティワンの仕様には、「ベアリング数 SA-RB:3/1」と明記されているが・・・
・スプール回転に意味あるベアリング交換その1:
フリップオープンのフラップを起こし、カチッと音がするまで約1/8回転させ、
サイドプレートを少し引っぱりだして、回転(スライド)させて開くと、サイドプレート側にベァリングが見える。
「パーツリストの26番 ボールベアリング(3X10X4 SARB)」だと思われる。如何せん分解図が解りにくいので・・・
ベアリングを押さえている「パーツリスト66番のCR形止メ輪10」を外し「DDR-1030ZZ」と交換できる。
・スプール回転に意味あるベアリング交換その2:
スプールを引き出すと、スプール内部にベアリングが見える。このベアリング( 3X10X4 SARB)だと思われるが、
パーツリストには記載されていない。おそらく、SVS(可変遠心力ブレーキ)に関係すると思われるが、機能を理解出来ないので、今回は見送り。
・スプール回転に意味あるベアリング交換その3:
メカニカルブレーキノブはメカニカルブレーキ調整用のノブであるが、ノブを外す為には「パーツリストの
13番 スタドラグ」を外す必要がある。ノブを外すと、「パーツリストの82番 メカニカルブレーキユルミ止めバネ」が見えるので、
回しながらある程度力を入れて引っ張り出す。その先の「パーツリストの26番 ボールベアリング(3X10X4 SARB)」を「DDR-1030ZZ」に交換する。 ・ベイトリールの使い方: 先ずはネットで使い方を勉強。-----スプールのラインを押さえながらクラッチを押す。 クラッチを切るとラインが放出されるので、ラインを親指の腹で押さえてキャスト・・・了解。 ・取り合えず投げて見ようと---:
ブレーキシステムは、SVS(可変遠心力ブレーキ)を4個ON(メーカー出荷時は2個ON)。
メカニカルブレーキは、クラッチを切ったときルアーが自然に落下する程度に調整(スプールにガタが出ない程度)。
調整後、取り合えず投げてみた。最初は5m程度-----出ましたバックラッシュ。何度投げてもバックラッシュ
-----5m程度でも---さて如何するか?(写真はネット上から拝借) ・バックラッシュが起こる原因・・ ルアーは減速しながら飛んでいく。一方スプールは慣性によってほぼ回転速度を落とさず回転している。 スプールの回転速度がルアーの飛ぶ速度に勝ってしまうため、バックラッシュが発生してしまう。-----納得。 ・サミング リールを握っている方の親指でスプールを押さえて回転を制御する。 スプールを押さえる強さは経験から判断するしかないので、ひたすら練習あるのみ。-----了解 ・キャスティング&バックラッシュの繰り返し キャスティングする度、バックラッシュしたラインを直す作業が続く・・・あ~あ めんどくせ~・・・ここで止めたら、 少ない小遣いで買ったベイトリールが無駄になる。---意識してサミングを強く-----飛距離が出ない。サミングを弱く-----飛距離は出るがバックラッシュ発生。----う~ん。 ・どうにでもなれ? どうせバックラッシュするなら思い切り投げてやれ---ラインなんか無駄になっても構わないと開き直ってキャスティング -----力が入った分、ルアーは低い軌道(弾道)で飛んでいく。サミングはそれ程意識していない。あれ~バックラッシュせずに以外と飛距離が出た。 たまたまなのか?----そして低い軌道にすることがベスト?なのか。確かにネットで見たバス釣り動画の多くは、ルアーが低く飛んでいく。 そこでサイドキャストにしてルアーを低い軌道(弾道)で投げてみた。いいね~オーバーキャストより飛距離は出ないがバックラッシュはしない。 ちなみにPE4号を巻いているので細いラインよりはバックラッシュしにくいのかもね!
3時間程度の練習で---取り合えずのウンチク: ベイトリールは、「右利きの人は右ハンドルを選択すべし」 と、あるバス釣りで有名なアングラーがネットで配信している。その理由についても詳しく語られているので、これからベイトタックルを始められる方は、 是非参考にされたし
・根掛りか?タコか? タコの場合は・・・:
ソルティワンの最大ドラック力4.5Kgで、根に張り付かれたタコを剥がすのは、チョット無理があるし
最悪リールを壊すことなる。ビックシュータの様なドラック力の強いベイトリールを購入すれば、何の問題も無いのだが・・・如何せん懐が寂しい。
過去何回かグローブにラインを巻いて、根掛りを外す段階でタコだと気が付いても、ラインがグローブから外れずリールを巻けない。
「モタモタ」している間に再度根に張り付かれてしまう。う~ん そこで「ドナイセントアカン」と思い、下図の様な根掛り外し棒を作ってみた。
操作は釣具屋で販売されている物とチョット違う?。棒にラインを巻いてラインテンションをかけるのは一緒でも、タコだと解った時点で、
先端部を自分の方に向ければラインが解ける。解けたら手から放す。その為にぶら下げられる糸が具備されている。
これならば、再度張り付かれる前にリールを巻けるのではないか?さてさて実釣ではどうなるか楽しみである。尚、軽いラインテンションをかけて、
タコが動くまで待つのも一つの選択肢であるが、そんなに気長に待てる性格では無い。その後何故か、根に張り付かれた事は一度も無い。
多分あわせ方が、慌てず立て合わせの「ヨイショ・ドッコイショ」と大きく乗せ合わせすることで、根に張り付かれなくなったのではないか?
最大ドラック力4.5Kgで十分キロアップのタコも余裕で抜けた。
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