【釣り(主に夜釣り)で経験した出来事--ベスト10】

・とりあえず書いて見よう!

釣りに纏わる長年の思い出経験エピソードです。

ベスト10:〔若かりし頃の悪ガキ三人衆〕 金沢文庫で大アナゴが釣れるとの事で、早速、悪ガキ三人衆で 釣りに行きました。餌は鳥のササミです。めったにお目にかかれない5~6cmもある巨大な釣り針で釣り開始です。 投げ釣で穂先に付けた鈴が鳴るまで暇です。暇つぶしに防波堤に生えている海草類を見て、これ食べれるかな~と言いながら 海草を取り始めます。明日会社で料理して食べてみようとの意見一致で、持ち帰ることにしました。 そうこうしているとアナゴが掛かったらしく、激しく鈴がなります。強い引きです。3人共交互に引き味を楽しみ、 最後に小生が抜き上げました。暗闇にチラッと見えた姿に驚いて二人は逃げました。 小生は竿を持っている関係上逃げる訳には行きません。釣り上げたアナゴを見て寒気がしました。 冬だからではありません。1mはあります。口にはコブシが入りそうです。ウツボではありません。 だれが針を外すかでもめます。”釣りに誘ったのはお前だろ”とか--”釣道具はお前のだろう”とか”俺は先輩だぞ”とか、 何とか逃れようと必死な屁理屈が飛び交います。仕方ないのでハリスを切って持ち帰ることにしました。 しかし--しかし、誰が持ち帰るのか・・またもめます。最終結論では、海草のこともあるので会社の冷蔵庫に決定しました。 会社に向かう車の中でも、アナゴを何処に置くかでもめます。やっと会社について冷蔵庫に入れますが、大きすぎて入りません。 ”トグロさせたらどう” ”折角なのだから、頭をドア側にしたら!”とかで、やっと収まりました。 次に控しは海草類です。美味しそうですが食べたことはありません。早速、醤油とみりんで煮込み?ます。 良い臭いで食欲をそそりますが、明日皆に食べて貰おうとその場は終わりました。 次の朝、遅刻すれすれに女子社員が出社して来ました。”皆さんのお茶を入れてきます。”と冷蔵庫のある部屋へ入って 直ぐに”ギャー”と悲鳴が聞こえました。その後、上司からコッピドク怒られ、直ぐに処分命令が出たので、 仕方なく通いの食堂に持って行き調理をお願いしました。文句を言われながらも快く引き受けてくれました。 お昼時間にその大アナゴを食べましたが、小骨が多くて不味い食感しか残りませんでした。 ”海草はどうしたの”と思われるかも知れませんが、お詫びの印に上司に食べて頂きました。 大変美味しかったと感謝され、先ほどの一件も、女子社員にも食べて頂いて水に流して貰いました。 ----三人曰く”食べれるんだね!” もともと三人は食べる気なんぞさらさらありませんでしたから!  めでたし-めでたし -明日も生きていたら、元気で会おうね!!。 

ベスト9:〔三浦半島 撮影と--〕 今か今かと浮きが沈むのを待っています。明るいうちのメジナ狙いの釣りは示唆しぶりです。 いきなり背中を「トントン」と・・・振り返れば若者が、身振り手振りで話しかけてきます。すぐ理解しました。手話の経験はありませんが釣り談義です。 「大きな黒鯛を釣った話し」や、「ここまで車で来た?話し」や、「恋人が美人である自慢話し」や、色んなことを1時間程度話しました。 そうこうしている内に、何やら騒がしい一行がこちらに向かって来ます。中には「ヌイグルミを着てる人」や、「仮面を付けた人」や、「反射板を持った人」や、 「カメラを持った人」など等です。その騒々しいこと騒々しいこと---やがて撮影が始まりました。「ヤー」「エィ」「キェー」と奇声が飛び交います。 どうやらテレビの撮影らしく総勢30人くらいの世帯です。釣りになりません。なにもこんな危険な磯場で撮影しなくとも・・・その時ハット気がつきました。 今日は風邪気味と嘘をついて「サボリ」の釣りです。万が一「エキストラ」になって写っていたら、ヤバイ-ヤバイ---早速荷物を片付けてエスケープです。 ---もう一人も同じ行動を何故かしています。もしかして同じパターンの境遇かも、それにしても、同じ趣味の会話に、言葉は要らないことを痛感した一日でした。 ---撮影するなら先行者に断るのが筋だろう、どこのテレビ撮影クルーか知りませんが--  ・・・因みにショッカーて何?・・・そういえば思い出しました。 スポーツカーで釣りにくる若いキザ男です。年のころならば20代ぐらいです。意外と周りを意識した釣り方で様になっています。一つ一つの動作が決まっていました。 年に2回程度しか会いませんでしたが、スポーツカーで釣りに来ていたので記憶に残ります。次の日、テレビを見ていたら、 昨日会ったその若者が数人のグループ内で歌っていました。娘に聞くと、ジャニーズ系の***君との事です。なるほど一つ一つの動作が決まっているはずです。 ダンス(踊り)と一緒で、総てに決め方を意識するのは、職業病なのかな。「カッコいいぞ」お兄ちゃん

ベスト8:〔三浦半島 プロらしきアングラー〕 小生の立ち位置から20~30m離れた場所で、どうやらプロらしきアングラーの実釣撮影が行われていました。 カメラスタッフは4~5人。カメラに向かって何やら解説の後、早速カメラスタッフを携え、プレッシャの中実釣開始です。「カッコ」いいです。 着ている物も違います。すべて「ロゴ」入りです。でも長年通い詰めの小生には、そこの場所では釣れないのが解っています。 しかし-しかし不思議な事に早速釣り上げました。しかも40cmクラスの「メジナ」で、明るい内の40クラスは珍しくあまり見たことがありません。 せいぜい30の足裏サイズです。そうこうしている内に、同じ40クラスの黒鯛も釣りました。流石プロは違うな~と感心のあまり、野次馬的に見に行かねばと思い、 自分の釣りはホッタラカシにして早速見に行きました。何故か近くの潮溜まりにメジナ・黒鯛・カワハギ等々が泳いでいます。 折角釣った魚をリリースしているスタッフと直ぐに釣り上げるアングラを見て総てを理解しました。帰りの駐車場に活魚車が止まっています。 釣った魚を活魚車で持ち帰るのか--または、活魚車で魚を持ってきたのかは、皆さんの想像にお任せしますが、小生は後者です。 釣具を売らんが為のプロアングラーならば、会社思いの素晴らしいアングラーですが・・・プライドの無いアングラーなんて-------- 総てのプロアングラーが同じ様なことはしませんよね!信じています。

ベスト7:〔伊豆半島 釣った記憶が無いのに〕 下田での出来事です。とかく横浜から来た釣人は、現地の釣人から評判が良くありません。 小生が見た限りのことでは、防波堤から落ちた横浜の若者を救おうとして、現地の人が、落ちた若者のバケツを海に投げ入れました。 その若者はバケツにしがみ付いて溺れずに無事助かりましたが・・その後の行動には驚きました。若者曰く”釣ったアジ3匹”がバケツに入っていたらしく、 ”逃がしやがって”と捨てせりふを残して去って行ったのです。次は、60歳代の大人2名の行動です。反対側の防波堤で足元を静かに釣っていました。 現地の人から見れば不思議な行動です。ソット近づき見ています。やがて大声が響き渡りました。”[こいつら]いい年してイセエビ釣っているぞ ..何処からきたんや・・横浜か・・待っていろ警察呼ぶから” その後の二人の逃げ足の速いこと早いこと・・・横浜から来た小生には針のむしろです。 隠そうにも車のナンバーで解ってしまうので、現地の人に気を使い過ぎて疲れました。釣りどころではありません。 朝方までやるつもりでしたが早めに帰ろうとバケツを見ました。アレッ! アジがバケツ一杯になっています。 ??現地の釣人は、夜8時にはほとんど帰りますので、詳細は不明ですが、多分哀れんで、小生のバケツに入れてくれたのかと ---やさしい下田の釣人です。

ベスト6:〔三浦半島 カミナリ〕 三浦半島の夜空には星が輝いています。もし、恋人と一緒なら、歯の浮くような感動的な言葉も思い浮かぶ状況です。 釣りよりも夜空を見上げロマンチックな時間を---そのときです。いきなり空全体が「ピカッ」と白く光ったのです。音はしません。 一瞬の事で何が起きたのか理解できません。夜空には星屑が見えます。---暫くして同じ状況が起こった時、すべてを理解しました。 その後の行動は我ながらすばやいものです。走るように--逃げました。”恋人がいなくて良かった” あッ--ゴメン”妻”の間違いです。

ベスト5:〔伊豆半島 サメ〕 10月に伊豆下田の堤防に遠征です。カゴ釣りでアジを求めて片道150Kmを5時間もかけてご苦労な事です。 この場所は暗くならないとアジは釣れません。せっかく来たので、明るい時間にメバリングもどきでもと思い、メタルジグをキャストしました。 早速のアタリです。横に走り強い引きを楽しんでいたのですが・・・・・魚の後ろ側に何やら波立っものが---良く見ると、約1mもあろうかと思われる サメが迫ってきました。釣れたのは「ソーダー鰹」ですが、ソーダー鰹も必死に逃げます。サメの泳ぎは想像以上に速く、小生も「ロッド」が心配なので、 高速リーリングでサポートします。メタルジグの釣りなので、かなりの距離があります。ソーダー鰹も横に走るのを止めて、小生の方へ向かってきます。 ”リーリングスピード+ソーダー鰹の高速スピード”とはなりませんが、サメは方向転換が苦手なのか、ソーダー鰹は、ダート的な動きをして何とかかわしました。 「ソーダー鰹と小生の二人三脚」の勝利です。・・・ソーダー鰹が誇らしく見えましたので、優しくリリースさせて頂きました。”

ベスト4:〔房総半島 アジング〕 アジング初心者の小生が、アジングのメッカである千葉外房へ-----ネットで紹介されていた 一級堤防に爆釣を期待して遠征です。 1月の夜11時に現地着、ベストポジションの常夜灯には先行者1名、挨拶するとその若者も初心者で、 アジングについて質問しますが、お互いネット上で得た知識しかありません。何故か親しみを感じはじめ会話が弾みます。 その若者の情報では、朝方に波立つ様にアジが押し寄せると友人から聞いて来たらしく、それを期待して朝方迄待機です。 場所確保の為、防波堤先端で朝を迎えなければなりません。”寒い 寒い とにかく寒い” でも、夜明けと共に”アジ爆釣”の期待が寒さに打ち勝ちます。 夜中の2時頃、海面に白い1mぐらいの生き物が2(頭?匹)見え隠れします。右に左に優雅に泳いでいます。白イルカ? --流石千葉。やっと夜明け近くになり、見るからにプロらしきアジンガーが来ました。まずイデタチが違います。ロッド3本を携えて、カッコいいたらありません。 二人とも質問責めに、ロッド操作、キャストの仕方等、ありとあらゆる解らない事を聞きます。そのアングラーも嫌がらず丁寧に教えてくれます。 夜明け前の「無料セミナー」実釣編です。やがて夜明けが近づき、一通りの知識を得た二人は、胸躍らせてその時を迎えます。 ---が 一向に”アジ”の気配がありません。変だな~ 先生アジンガーに聞きますが、先生も??です。やがて数人のアジンガーが来ましたので、 間違いなく釣れることに疑いはありません。暇なので先ほどの白イルカ?の話しを先生にしたところ、多分”スナメリ”で、”スナメリが現れたらアジは寄りませんよ”と、 一言言い残してほぼ全員のアジンガーがスタスタ帰って行きました。”ふざけんなよ---寒い中、アクアライン迄使って来たのに”残された二人は、 どうなるのよ---やがてそこには慰めあう二人がいました。「セミナーは受けれたし、かわいいスナメリには会えたし、知り合えて親しくなれたし」と ---だけど二度と会いたくない「スナメリ」です。”バカヤロー”-----寒さが、骨身にしみた一日でした。

ベスト3:〔三浦半島 お化けの噂 逢いたくて逢いたくて〕 メジナ狙いで剣崎に足蹴に通っていた頃、磯に続く坂道の途中にあるトイレに「女のお化け」が夜な夜な出るとの噂を小耳にはさみました。 トイレから数十メーター離れた駐車場の持ち主(管理人?)とはかなり長い付き合いがあるので、その信憑性について聞いたところどうも本当らしいとの事。 もし本当ならば「女のお化け」に聞きたいことが山ほどあります。好奇心と期待?が・・・・・早速、釣りの帰りにトイレを覗きます。当然夜中です。 痴漢ではありませんのでその辺はご理解下さい。約1年間続けましたが出会いはありません。ただ一度だけ白い布の様なものが見えました。 もしかしてと思い「こんにちは」と声を掛けたとたん、スーと消えました。ヘッドライトの影響かも知れませんが残念です。もし会えたら、 良くも悪くも人生観が変わるような出来事になる可能性があります。今通っている磯でも、単独行動で夜9時頃には小生一人になる時が結構あります。 そんな時の話し相手になってくれれば、名刺交換でもして友達になれたらと思います。決して強がりではありません。「夢でも逢えたら、素敵な事ね~」 と誰かが歌っていますが、その通りです。人生終焉が近い小生には、怖いものは”妻”以外にありません。”棄てないでね お願いします”

ベスト2:〔三浦半島 まさかレ??事件勃発か?〕 突然暗闇の磯場に、空を劈く様な声が響き渡ります。”キャー” ”バカー” ”ヤメテヨ”  ”ヤダヤダ” ”ダメョ ダメ ダメ”は無かったかも、周りを見渡しても小生一人しかいません。こんな暗闇の磯で釣りをしている釣りバカは、小生しかいません。 ”もしやレ??されているのでは?”・・・”子供達は成人したし” ”殺されても、生命保険は下りるだろう”と一応家族の事が頭を過ぎります。 ヘッドランプを「バチッ」と点けて、片手にはエギング用ギャフを持ち、覚悟を決めて声のする方へ向かいます。 同じ剣道経験者の森田健作(現在千葉県知事)が、テレビドラマで”俺は男だ”と向かって行く姿が思い浮かびます。 やがて、4ッの赤い目が地面近くで蠢いています。”[オンドリヤ-] 何してケッカネン” 何故か大阪弁もどきの言葉が出ます。 こうゆう時は大阪弁の方が迫力がある様な気がして! その言葉に「ビビッタ」のか、こちらを赤い目が見ています。 こちらには危険なギャフがあるので、勇気を出して駆け寄ります。一瞬見えました・・・「狸」です。逃げ足早く去っていきました。 多分狸の喧嘩です。小生の手は多少震えています。「ガックリ」と力が抜けていくのを感じながら、笑いが込み上げて来ました。 昔の人が、狸に騙された逸話を耳にした小生は、こうゆう事なのかと初めて悟りました。--勇気を出して男気を出した俺様は、 笑われる事はあっても褒めてくれる人はまずいないでしょう・・・・・今日の今日まで、秘密にしていました。とさ!! 

ベスト1:〔三浦半島 剣崎での奇跡〕 5月頃と記憶していますが、「メジナ」釣りにハマッテいた頃、夜釣りを終えて磯上がりの途中、 何故か明るく感じ何時もの様子とは違います。なんとなく不気味な気がしたのですが・・・・・思い切って、ヘッドランプを切りました。???? ・・・・・海が銀色に輝いています。波がない分入江の形状もクッキリと浮かび上がります。当然月夜ではありません。 波間に輝く蛍光中は何度も見て経験済みですが、それとは規模も明らかに違います。「ビューティフル!!」動けません。ただ見つめるだけです。 美人を見てもこうはなりません。言葉では表現できない、「唖然」とするだけです。壊れ無いようソートその場に座って静かに眺めていました。 真夜中なので、同じ光景を見た人は多分いないでしょう。独り占めするのがモッタイナイくらいです。どれくらい見ていたか??  やがて、少しずつ輝きを失っていきました。暫くは、その場から離れることも出来ません。長い釣り人生初経験です。 この興奮を伝える文書は小生には書けません。多分蛍光虫と思いますが、波が無い所(刺激を受けない)で光る事があるのか、 専門家ではないのでなんとも言えませんが、ただ二度と見れることは無いでしょう。それくらい貴重な経験をしました。 -----ちなみにその後も見た事はありません。-----