USBバスパワーアップケーブルを製作する目的は、
①家庭テレビ:TOSHIBA REGZAのUSB出力に、バスパワーが供給されていない為、セルフパワー方式のHDD/SSDが推奨されている。そこで低価格バスパワー方式のHDD/SSDを使用できるようにする為、
USBバスパワーケーブルを製作する。
➁PC廃棄等で不要になった内蔵HDD・SSDを、SATA-USB変換ケーブルとUSBバスパワーアップケーブルを接続し、新たに外部ストレージとして再利用する為である。

【USB規格】
USBの最大電流(最大電力)は年々パワーアップしているが、古いPCにはUSB2.0しか具備されていない。
今使っている2台のPCの内、DELL Optiplex960は、USB2.0仕様である。
【TOSHIBA REGZAの録画用外部HDD】

【外部HDD(LCH-RK-500U2)を録画用に---】
TOSHIBA REGZAの録画用外部HDDとして、LCH-RK-500U2(バスパワー方式)を---!
LCH-RK-500U2(500G)/LCH-RK-1TU2(1T)等、バスパワー方式のHDD/SSDをサポート可能に!

TOSHIBA REGZA 取説抜粋
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TOSHIBA REGZA USBバスパワーアップケーブルを取付
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REGZAのUSBポートからは、バスパワーが供給されてないと記載されている。
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REGZAのUSBポートに、USBバスパワーアップケーブルを介して、録画用HDDを取り付けている。
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【SATX-USB変換ケーブル (内蔵HDDを外部HDDにする)】

【内蔵HDD 消費電力】
SSD:最大稼働時 3~5W---7W~10Wになる製品もある。
2.5インチHDD:3.5W(700mA)~
3.5インチHDD:DC5VとDC12Vの2電源が必要。
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【SATA-USB変換ケーブル】
1.USB3.0変換アダプタと記載され、USB2.0の使用は認めていない(バスパワー不足)
2.3.5’HDDを接続時、DC12VのACアダプタは3A以上。(起動電力/誘導負荷)---HITACHI製HDDラベルには、RATED:5V 450mA 12V 700mAと記載されているが
DC12Vアダプタ1.5Aでは、HDDが認識されない。
3.SSDは意外と消費電流を必要とする。
【市販されている SATA-USB変換ケーブル】

USB仕様
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USB3.0以上
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USB仕様
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USB3.0以上
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変 換
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SATAをUSB3.0へ変換
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変 換
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SATAをUSB3.0へ変換
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対 応
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2.5インチ対応 (HDD/SSD)
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対 応
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2.5インチ/3.5インチ対応 (HDD/SSD)
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駆動方式
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バスパワー
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駆動方式
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セルフパワー?(ACアダプタが必要 3.5’HDD)
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【USBバスパワーアップケーブル市販品】

電源供給:ACアダプタ
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電源供給:USBバスパワー(2Port)
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ネット上で偶然見つけたUSBケーブル 再度検索したが・・??
ACアダプタ:DC5Vの出力電流が任意に変えられる。(消費電力)
今回製作予定(USBバスパワーアップケーブル)
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USBポート二か所から、出力電流を取り出す方式 USB2.0ならば、
500mA+500mA=1000mAとの考えか? そんなにうまくいくのかな~ バランス的に疑問である。単純すぎる気がする。
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【2.5インチHDD取付】

2.5インチHDD取付寸法
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2.5インチHDD取付
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取付板はデットストック基板 を流用。取付位置は任意の位置。
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OptiPlex960に装備されている3.5インチ用HDDホルダーを流用して、
2.5インチHDDを取り付けた。
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【USB2.0(USB3.0) SATX-USB変換ケーブル検証---その1】
①検証用HDDは2.5インチ内蔵HDD---SECURITY(250GB 5400RPM 5V 700mA DC SATA 3.0Gb/s & 6.0Gb/sの2種類)
➁SATX-USB変換ケーブルは、USB3.0以上で使用することが推奨されている。何とかUSB2.0で使える方法は無いか検討した。

【SATX-USB変換ケーブル検証 その1】
①PCのUSB2.0に直接SATX-USB変換ケーブルを接続:OptiPlex960はUSB2.0しか具備されておらず、2.5’HDDの消費電流700mAを駆動するにはバスパワー不足である。
700mA負荷のHDDが認識されるとは思いもしなかった。考えられる事は、出力制限電流のマージンを考えた設計になっているのか、或いはコンデンサー等で、
ラッシュ(突入電流)の電流をカバーしているかぐらいである。規格的にパワー不足故、認識されても課題は残る。
➁PCのUSB2.0にUSBバスパワーアップケーブル+SATX-USB変換ケーブルにHDD接続。「HDD認識否 NG」---予想外の結果に!
③USB延長ケーブル+SATX-USB変換ケーブルにHDD接続。「HDD認識否 NG」---ケーブル長さによるインピーダンス不安定か?
④USB延長ケーブル+USB HUB(バスパワー方式)+SATX-USB変換ケーブルにHDD接続。「HDD認識否 NG」
【SATX-USB変換ケーブル検証---その2】
次の検証方法はいずれもHDDが認識された。思うに、HUB側/USB変換ケーブル側共同じDC5V電源で制御され、
通信(信号)レベルがより安定することが考えられる。今後、SSDも考慮してACアダプタ容量(DC5V ?A)がチョイス可能な方法(右図)がGood。
 
【USB3.0 SATX-USB変換ケーブル バスパワー900mA】

【2.5インチHDD取り付けケースの使用例】
OptiPlex3060はスモールタイプのPC故、机の側面に固定して使用している。
PCのUSB3.0に、2.5インチ内蔵HDDをSATA-USB変換ケーブルを介して接続し、外部用バスパワー方式として使用している。セルフパワーの市販品(HDD/SSD)を買うまでもない。
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