【自作ハードルアー(バルサ材編)40~60mm/2~5g程度)】

・始めに: 各種「ハードルアー」を自作・市販品の様に”フリフリ”するか?--はたしてこれで釣れるのか、実釣が楽しみである。 ”たぶん””おそらく””十中八苦” 釣れないだろうな~ まずは、釣りと同じ様に、自作釣具も時間潰しの趣味である。メバルはスズキと違い、 派手なS字アクションは必要無い気がする。せめて遠投ができて、怪しげに腰をフリフリする魅力的な女性の様に「メバル」を誘惑してくれれば ” OK”である。「腰をフリフリ」させる為には、重りを重くする旨ネット上で紹介されているが、それではメタルジグと差別化が図れず本末転倒である。 小生の目指すシンペンは、ゆっくり沈むタイプで、ゴロタや、磯の浅場でも使えるシンペンである。難しく考えれば、おそらく流体力学の世界であり、 完全な流線型(飛行機や潜水艦)ではない「チョット」した水の流れを利用する工夫が必要な気がする。「腰をフリフリ」は別名「モンローウォーク」と名付けよう 古いな~ ただし、「モンローウォーク」する泳ぐハードルアーが泳がないハードルアーより良いとは言い切れないが・・・。

・【シンペン編】: 準備した材料は以下の通り(殆どの材料は、100均で調達できます): 1.バルサ角材(10X5X900mm) @50- 2.糸鉛Φ1.5(重り)@50- 3.ステンレス針金Φ0.55mm 4.セメンダイン 5.マニキュア 赤/白/青(好み色)&トップコート (合計金額 約800-) ・右側は、工具類です。彫刻刀/デザインナイフカッター及びタバコのアルミ箔等(合計金額 約700-)。 尚、糸タイプの鉛(重り)を使う目的は、左右バランスのとり易さと、取り扱い易さである。(生物に対して毒性と蓄積性があるために、鉛の削り粉が出ない様に---)

・取あえず、テンプレートをお好みの形状に作成し、バルサ材に・・ バルサ材にテンプレートの形状を描き、ステンレス針金が入る溝と、糸鉛りを入れる溝を、彫刻刀で加工する。 溝は約4.5X21X1.5mm程度、(糸鉛径Φ1.5mm)1本のバルサ角材で10組(左右)が取れます。

・重りとステンレス針金のセット: 糸鉛を21mmにカット(6本/セット) ステンレス針金を100mmにカットし、右画像の様に、取付ます。 (多少半田こてにて細工します)

・貼り合わせて作りたい形状に削る: 左右(組)のバルサ板を、セメダインで貼り合せて、輪ゴムで固定。完全に接着後(2Hr程度)テンプレート形状に合わせ、 ひたすらに削り出し。(45mm3gのゆっくり沈むタイプ)

・雑な作りの完成品: 好みの色に塗る。プロトシンペンで釣れれば、きっとペンシル作りに「ハマル」のは、間違いない。  釣れなければ失敗を生かして、何回でもチャレンジすれば良いのさ---どうせ暇なのだから!以外と、タバコのアルミ箔は良いね!  最後にトップコートを施して完成。----画像左上から製作の古い順番です。最新は右下画像です。どうですか・・だんだん良くなっていませんか?  色は、最新画像にある様に4パターンで決定です。

・実釣の結果:
実釣の結果は、3gバージョンが一番良かった。無風状態で、飛距離はおよそ25m以上は飛んでいる様である。肝心の「モンローウォーク」は、 何回かテストした結果下図の様な形に落ち着いた。市販品(PYシャドウ44mmSPCキャンディ ジャクソン Sinking 2.6g @800-)も試したが、 飛距離が自作シンペンの半分も飛ばず、「モンローウォーク」にいたっては、自作シンペンより悪い気がする。しかもリップ付である。
但し、下から上の動きに関しては、ブルブル感が伝わる。リトリーブでは動きが悪い。最も腕の悪さを棚に上げた話であるが---ネット上で、 自作シンペンの「モンローウォーク」の動画が公開されているので参考に見させて頂いたが、邪な気持ちのせいか、無理やりライン操作でフリフリさせている様に見えてしまう。 しかも沈みが早く重そうなので、リトリーブ速度を速くしなければいけない。小生の自作シンペンもベストではないが、現時点では十分満足がいくものに仕上がった。 今後は、人気定番シンペン(ワンダー等)と比較しながら、より良いシンペン作りを目指したい。2015-1-16

「シンペン動作」その1「レンジキープ」理論:
レンジキープについて--リトリーブ速度を変えることに依って、レンジキープ等の動作を引き出す事ができる。すなわち、使用するシンペンの特性を予め確認する事が大切。 ---シンペンの重さが軽ければ、スローリトリーブが可能になってくる。メバリングは特にスローシンキングが望ましい。

chiyaboの「シンペン動作」その2「モンローウォーク」理論:
キャスト時、Fig1-2になることは考えにくい。すなわち、Fig1-1 Or Fig1-3の状態になるはずである。その状態からリトリーブを開始すれば、 L-Rどちらかの力が働くことになる。どちらの場合もFig1-2の中間状態を経由するが、シンペンの動作には慣性が働いている為、あくまでも通過点にすぎない。 ある方向に働く力は、やがて逆方向の力が働く。この力が慣性の力を含めて打ち消した場合、動作方向は逆方向に作用する。 この繰返しが「モンローウォーク」の原理ではないのか?あくまでもchiyabo>の独自理論であるが--ほぼ間違いないと思う。シンペンの後ろ側は、 この動作を妨げ無い様に考慮する。

・チュ-ニングアイ & 釣針:
タックルベリーで、チュ-ニングアイが売られていた。GLOW5mm 16個入です。 @100-なので、今回自作ペンシルに使ってみました。 釣針はささめ針カン付チヌ1号 Or 2号です。スプリットリングは、 00号 Or 1号 理由は、安いからです。カン付チヌのカンはスプリットリング用には作られていませんが、 上記スプリットリングには取り付きます。注意点は、自作シンペンのスプリットリング取付部は、市販品等に対して90度違う事です。 もっともスプリットリング2個使用すれば、シンペンに対し平行にできます。釣針の取付方向は、完成品通りです。

 

・【ミニマル編】:
50mm/4g / 60mm/5gのミニマルモドキ:上州屋釣情報に、三浦半島でのデイロックが成立する旨紹介されていた。 前から伊豆半島ゴロタ周りでムラソイの釣りがネット動画で紹介されており興味があった。デイの釣りで、ファイトする魚を見ながらの釣りである。 しかも20cm以上のムラソイが釣れるとの事。これは面白そうで、早速、半信半疑ながら試してみた。上州屋情報によれば、ミニマルがベストルアーであるらしいのだが、 如何せん高い(@1,400-程度)ならば、自作の道しかない。自作ミニマルで試してみた。初体験で解った事。①まずは釣れる ②集中していないと、すぐ根に潜られる  ③リーダーは6lb以上 ④強引な釣りなのでドラック調整は強め。(ドラックを効かせる余裕なし)⑤ナイトは釣れない? 今回の初チャレンジでは、 4lbリーダー切れ数回(多分25cm以上のムラソイか?)上州屋さんありがとう。暫く楽しめそうです。釣人も少ないし ---ほぼ、釣場は、一人占め (1年で止めた。理由は単純、身が固く調理が大変、且つ年寄が食べるには身が固すぎる) ・・・ちなみにミニマルの作り方はシンペンとほぼ同じ。
但し、シンカー製作方法はチョット苦労するかも・・

鉛シンカー製作用型
(型の中に細かい鉛を入れガスコンロにて・・)シンカーは、100均のアラルダイト(ダイソー)で接着。 バルサ材は50mm用に10X5X900mm 60mm用に12X5X900mm>を使用。

2枚をセメダイン等で接着後、好きな形に削り出し。

60mm/5gのミニマルモドキ実釣の結果、予想外にゲーム性もあり釣れて面白かったので追加製作

50mm/4gのミニマルモドキも作ってみた。右写真は50と60mmの大きさ比較。意外と10mmの差って大きい感じがする。

家庭で毒性と蓄積性がある鉛は、なるべく使用したくないので、デットストックになっていた Lead-FreeのEC-SOLDER(Sn/Ag/Cu)を使用してみた。比重は鉛(11.43)に対して7.4と軽めだが、融点は鉛(327.5℃)に対して210℃と低い。 固さは、鉛に対してかなり固い。右の写真は、ミニマルにブレードと隠し針(ダブルフックSD-36 SIZE10)を付けてみた。ターゲットは「カマス」「サバ」である。

・自作ミニマルをメバル用に改造:
ムラソイ/カサゴは良く釣れるが、ムラソイは身が固く食用として年寄には向かない。そこでメバリング用として改造することにした。改造と言ってもシンカー部分をカットするだけであるが・・・ 左図の上から左が50mm/右が60mmである。3gが1.8g / 4gが2.2gとなった。ついでに常夜灯回りで使用する為、夜光塗料を塗ってグロー化(均一ではなく、ムラ塗り)してみた。 試し釣りの結果、沈下スピードが遅くスローな釣りが可能となった。常夜灯の灯りで程よく光るがライトで光らせると、グローが強すぎて“NG”!

・自作ミニマルグローの釣果:
釣行2回(2/27と3/8)釣果で、Max28cmのメバルである。3/28は、更にシーバス(70cm弱)もこのミニマルグローにヒット。たまたま隣の地元釣り人がタモ入れしてくれて、 ライン切れを防げた感謝の意味もありプレゼントした。この自作ミニマルでメバルが釣れることが確認できたので ---プラッギングメバル参戦!

・[両開きケース]:
薬用ケース(9.5X7.5X3.5cm>)に、JH各種とその日に使う分のハードルアーを入れ、ライフジャケットのポケットに入れている。・・・ ハードルアーは、場所(湾内と磯)によって違うルアーを入れ替えている。その日に使うルアーは4~5種類もあれば十分である。

・[こんなに作って—どうするの?]:
自作したシンペン&ミニマルを並べてみた。これ以外にも、実釣で使っているものもあるので、作りすぎだよね・・・暇は怖い!